弊社のすぐ近くでネットショップを運営されているお客様。ホームページ経由で初めてのお問合せをいただきました。
タイトルの通りに、デルのパソコンが急に起動しなくなったため、まずメーカーにおといあわせをされたとのこと。エラーメッセージは「Alert! Chipset heat sink not detected.System halted!」
博多弁で言えば「放熱板が見当たりまっせんばい」とでもいうところでしょうか。
DELLのこのシリーズ(2400C、4600C)としては定番のトラブルのようで、エラーメッセージや「DELL、ヒートシンク」で検索すれば山ほど事例がヒットします。
お客様がメーカーに問合せたところマザーボード交換で4万円の見積もりが出たとのこと。
このモデルはチップセットの冷却用ヒートシンクがバネで2箇所マザーボードに固定されておりバネを止めるピンがマザーの裏に薄くハンダ付けされています。これがCPUの熱?でハンダがは割れてピンが飛んでしまうようです。
ユーザー間では構造的欠陥と指摘されているようですが、メーカーは一切認めず有償修理となる模様。
WEB上の事例では自力で修理された方々が多くおられるようですが、大別すると1.ピンを接着剤で固定 2.マザーボードをはずし、裏から再度ハンダ付け。
接着剤は怖いし、ハンダ付けは再度のハンダ割れが予測されます。どちらにしても、バネをまたピンで留めることになるので将来的な不安が残ります。
冒頭のエラーメッセージを出すのは、バネとピンがマザーボードから外れることでそれまで両方のピン間に通電していたものがしなくなったためです。
・・・ということは結局2本のピン間を常時ショートしてやれば、起動はできるということです。
それで、マザーに外れた方のピンをハンダ付けし、ピン2本を耐熱銅線でつなぐ。再度のピン飛びを避けるため、一方のバネはCPUクーラーのプラスティックパーツに引っ掛けてヒートシンクを固定。という方法をとることにしました。
参考にさせていただきました→こえむさん
これで無事にOSは起動。翌日にはめでたく納品でき「メーカー修理の4分の1以下の費用で復旧できました」とお客様からは感謝のお言葉を頂戴しました。