以前一度呼んでいただいた大野城市のお客様から再度のご依頼です。前回はKDDIのADSLのネット接続設定でうかがいましたが、今回はその「ADSLがつながらない、固定電話も使えない」とのことです。
こんな時、すぐに思い浮かぶのがモデムのフリーズです。
これはモデムの電源をオンオフすればほとんどの場合解決するので、電話口で説明して再起動していただいたのですが、状況は変わらず・・・今回の原因はこれではないようです。
モデムのランプを確認していただくと、ADSLランプが緑の点滅、インターネットランプが赤の点灯とのこと。モデムの機種によって故障時のランプ表示は異なりますので電話口ではモデム異常かどうかは分かりません。リンクしていないことだけは間違いないようです。
現場到着後、モデムの電源オンオフを数回やって見ましたが改善しません。
リンクアップしようとするときの「カチッ、カチッ」という音も鳴っていません。
赤ランプも点いてるし、かなりの確率でモデムの故障を疑い始めたところ、モデムの取説が見つかりました。インターネットランプの赤点灯は単にリンクが切れているだけの意味でしかないようです。これはADSLランプが点灯していないので簡単に分かることなので、いかにも故障を連想させる赤いランプを点灯させる意味が分かりません。
モデム故障で無いとすると、マンションなのでプロパンガスの検針システムが変わった等の要因も考えにくく、スカパー等の電話回線の変化要因もありません。その他考えられるのはケーブルの断線か?とモジュラーソケット当たりを見回すと、壁紙にこすったような剥がれ跡・・・。モジュラーケーブルは所々被覆が破れ3ヶ所程断線しているようです。
「すみませんが、犬か猫がいますか?」「はい、猫を飼ってますけど、そういえば時々そのコードにじゃれてます」
「ビンゴ!」 手持ちのモジュラーケーブルと交換すると数分で無事にリンクアップ。
インターネットも電話も接続できました。
帰り際にいかにも高級そうな?(猫の種類は全然分かりませんが)猫ちゃんが私をじっと見つめていましたが、特に悪びれた風でもなさそうでした。