以前からお仕事をさせていただいている中央区の法人様。
通信系の業務をされているのでオフィスビルのフロア一杯に数十台のパソコンが並んでいます。
今回はその中の数台が前担当者の方の退職で管理者パスワードが分からないまま、アプリケーションソフトのインストールができなくてお困りとのこと。

パソコンは富士通のFMV C8230、core2の少し古めのパソコンではありますがまだまだバリバリと現役で働いています。
Windowsのパスワードが分からなくなった時の対処には、解析とクリアの二つの方法があります。
まず「解析」ですが、設定されているパスワードを発見する方法で「Ophcrack」というフリーソフトがあります。
但しこれは万能ではなく10文字以上のパスワードには対応していません。
悪用することも可能ですので、ここではソフトウェアの名前を紹介するだけに留めておきます。

もう一つのパスワードクリアですが、DOSコマンドを入力してパスワードを無かったものにする方法です。
こちらも面倒なDOSコマンドを打ち込まなくても「Trinity Rescue Kit」というフリーソフトがあり、WindowsのGUIではなくキャラクターベースではありますが容易に使用できます。
ただ、途中でユーザー名を入力する必要があるのですが、これはOSのインストール時に設定されたユーザー名でなければなりません。後で変更されたユーザー名ではエラーになってしまいます。
これが分からないと作業はできませんのでまずはデフォルトのユーザー名を調べるところから始めます。
幸い標準ユーザーのパスワードは分かっていますので、ここからWindowsにログインしてエクスプローラを開きCドライブの「ユーザー」フォルダの中のユーザーフォルダ名を調べます。
今回は「user」がオリジナルのユーザー名でした。後からユーザー名を変更してもこのオリジナルのユーザーフォルダの名前は変わりませんから注意が必要です。

3台のC8230のパスワードをクリアして新たなアプリケーションソフトがインストールできるようになりました。

数十台のパソコンがあればコンデションもそれぞれで、液晶パネルが割れているもの、キーボードのキートップが外れているもの等があります。
今回はその中から液晶割れのパソコンのキーボードをキートップが外れたパソコンに入れ替えるという作業をご依頼いただきました。
2台の故障したパソコンのパーツを合わせて1台の正常なパソコンにするいわゆる「ニコイチ」という作業です。

2台の事故車を1台にする「ニコイチ」車の場合は危険が伴いますので悪徳感満載ですが、パソコンの場合は資源の有効利用ということで環境保護にも役に立っているのではないでしょうか。

パスワードクリア 3,000円(税抜)/1台 キーボード交換 5,000円(税抜)の作業でした。