弊社ホームページの問合せフォームよりお問合せ後、お持込み頂いたお客様。
電源を入れると英文で「No bootable device Please restart again」という表示が出るだけでそれ以降全く進まない、とのこと。
併せて液晶画面に5mm程の縦筋が入っており料金次第ではこちらも同時に直してもらいたいとのご意向。

上記の英文はBIOSがOS(ハードディスク)を見つけられないことを意味しています。
もちろん何度リスタートしても状況は変わりません。

まず、原因がハードディスクだけにあるのか、CDブート可能なOS、Windows PEで起動して動作を確認。特に問題なく動作可能であることが判明。
そこでハードディスクを取り出し作業用マシンに接続してみます。この機種はハードディスクアクセス用のフタは特に無く、ハードディスクを取り出すだけでも沢山のビスを外して裏蓋を外さなくてはいけません。珍しくバッテリーまでビスで止まっています。メンテナンス性悪すぎっ!と思いますが逆にファン清掃等の時には楽にアクセスできるので良い面もあります。
画像の赤枠で囲った部分がハードディスクで、ビス止めはされていなくゴム製のバンパーで隙間にピッタリ収める構造です。

dynabook T55/76MR-a

作業機に接続しましたがSATA、USBどちらでも認識されずガリガリ…と嫌な音がするだけ。
ハードディスククラッシュで間違いありません。
新品の1TBのハードディスクに交換。残念ながらお客様はリカバリディスクを作成されていなかったそうです。
他のパソコンメーカーと異なり東芝は現在リカバリディスクの販売をしていません。Windows8.1のインストールメディアからOSのインストールとお手持ちのオフィス2013プロダクトキーでオフィスのインストールを行いました。

dynabook T55/76MR-b

予算の関係で今回はLCD(液晶パネル)の交換は見送り。
(この機種はIPSパネルという高スペックなパネルが使用されているため通常料金の18000円ではなく22000円かかってしまうのです。)
ハードディスク交換、OS再インストールのみで18000円(税抜)の料金でのサポートでした。